夏のプール遊び・園庭をより快適に行うため、屋上へ「開閉式日よけテント」の設置をご検討される施設様が増えています。開閉式テントは、必要な時にさっと日陰をつくることができ、強い日差し対策や急な天候変化への対応にも役立ちます。しかしながら、屋上への設置には建物条件や安全面の確認が必要となり、すべての施設で設置できるわけではありません。今回は、設置が難しいケースと、設置可能となる主な条件についてご紹介いたします。
設置が難しい主なケース
■ 既存フェンスを利用する場合
開閉式テントはワイヤーを張って使用するため、十分な強度が必要となります。しかし、一般的な屋上フェンスでは、
- フェンス高さが不足している
- 置き基礎タイプが多く、ワイヤー張力に耐えられない
といった理由から、設置が難しい場合があります。
特に、置き基礎式フェンスは建物へ強固に固定されていないため、安全性の観点から利用できないケースが多くあります。

■ 新たに支柱を設置する場合
屋上防水を保護する必要があるため、
・アンカーボルトの打設
・防水層への貫通施工
が難しい場合があります(現状では施工不可となるケースが大半です)。
そのため、建物の状況によっては、新規支柱の設置自体ができない場合があります。

設置可能となる主な条件
■ 強固に固定された支柱があること
既存支柱を利用する場合は、
- 置き基礎ではない
- 建物へ強固に固定された構造物である
ことが条件となります。

■ 新規支柱スペースが確保できること
新たに支柱を設置する場合は、
- 控え(斜め補強材)
- 架台となる鋼材
- 安全に施工できる作業スペース
が必要となります。
また、それら重量物を設置できるよう、屋上の耐荷重条件も重要となります。
安全にワイヤー張力を支えられる強度が必要です。

■ ワイヤー長さに制限があること
施工実績および安全性の観点から、
- ワイヤー長さ(開閉方向)は最大10m前後
を目安としております。建物条件によっては、さらに制限が必要となる場合があります。
■ 搬入経路が確保できること
支柱や鋼材などの工作物を屋上へ搬入するため、
- 荷揚げ作業に支障がないこと
- 搬入経路が確保されていること
も重要な確認項目となります。
まとめ
開閉式日よけテントは、屋上プールや屋上園庭における暑さ対策や熱中症リスクの軽減に役立つ設備ですが、設置にあたっては建物ごとの条件確認が欠かせません。
本来であれば、まず現地調査を行い状況確認をさせていただきたいところですが、現在多くのお問い合わせをいただいており、すぐに現地対応が難しい状況となっております。
そのため、事前確認として下記内容(赤文字の2点)の※送付をお願いしております。
「※送付はお問合せフォームより必要事項を記入の上、JPEG・PDF等のファイルで添付ください。」
- 図面または簡単なスケッチ図(略図)の送付
竣工時の図面のコピー。希望される日除けの範囲を斜線などで指示してください。
図面がない場合、おおよその日除けの範囲や寸法など簡単なスケッチを作成ください。 - 写真の送付
希望される日除けの位置周辺の写真。フェンスや壁面などの写真。
これらの内容を事前に確認させていただいたうえで、設置の可否および現地調査の必要性を判断し、最適なご提案を行っております。
- 屋上耐荷重について
幼稚園(学校建築物)の屋上の耐荷重(積載荷重)は、建築基準法施行令第85条によって積載荷重
の基準値は 2,900 N/m²(約295kg/m²)と定められております。
子どもが走る・跳ねる・集団移動することを想定するため、住宅屋上よりかなり余裕を持って設計
されます。(幼稚園屋上の一般的な耐荷重目安300〜600kg/㎡)
※現地調査では、遊具やフェンス、利用する子どもの人数、屋上にかかる概算荷重を把握します。 - 搬入経路について
※こちらは現地調査時に確認いたします。
「屋上プール・園庭の日差し対策をご検討の際は、どうぞお気軽にご相談ください。」
施工事例
本記事でご紹介する事例は、3階屋上の園庭への設置事例です。既存フェンスが置き基礎仕様のため通常の設置は難しい案件でしたが、フェンス外側に新設支柱を設置できるスペースがあったことに加え、建物(塔屋)側の壁面を活用できたため、施工が可能となりました。荷揚げ作業には苦労もありましたが、最終的にはご満足いただける快適な空間を実現できました。




関係リンク先
★保育園・幼稚園・学校の施工事例はこちらから
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●簡易式タープテントの施工事例はこちらから
